一概にフグと言っても必ずしも同じ部位に毒があるとは限りません。また、同じ種類のフグであっても、捕獲海域によって毒性の強さが変わり、特定の海域では流通の対象になったり、或いはまた、逆のケースもあります。さらに種類の混雑種も見られ、中には両性フグと呼ばれる雌雄同体フグも存在します。一般的には真子(卵巣)やキモ(肝臓)が有毒部位として知られておりますが、ほかにも皮やエラや腸、目玉も有毒とされ、「隠れギモ」と称される部位がある事は釣り人の間でも知られるところです。また、除去した有毒部位を適正に処理する事も求められ、むやみに捨てる事は禁じられております。これまでの事故例を見ますと、種類を的確に判断できない、適正な処理がなされていない、など知識不足で調理して事故を招くケースや「キモ試し」程度の感覚で事故を招くケースが多いようです。産卵時期の卵巣などはタラコを食べなれていると旨そうに見えますが極めて猛毒です。最近のケースでは北陸(敢えて地域は特定しません)の卵巣の粕漬けで不充分な処理により中毒を起こした事例が報告されております。フグを的確に見分ける目と技量、毒であるテトロドトキシンの特性を充分に理解した上でないと捌くのは極めて危険です。ただし、個人で捌いて食べるのは自己責任です。
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